やめた方がいいですよ!
突然、電話が入った。
「×××のMです。」
「え? 誰? まさか? K社にいたMさん?」
「今月からこの会社に転職して来ました。」
「ご愁傷様です。どうしてそんな会社に行ったの?」
「 ・・・ 。僕の部下を探したいんです。」
「紹介できないなぁ・・・。」
新年早々、電話でそんな会話をした・・・が、
「あのMさんが、電話をしてくるということは
余程のことなのだろう・・・。」
と思い、事務所に訪問した。
何となく、焦りと疲れが表情に現れ、自分が
予想していたことと現実の大きなギャップに
戸惑っているのがわかる。
「ご愁傷様!・・なんて失礼ですよ・・」
「だって、そういう会社だもの・・。」
「どこの人材会社の紹介なの?」
「○○○という以前から知り合いのHさん・・・」
「彼も悪い商売をしているね・・・
×××社で随分設けたんだね・・・。」
「6人は採用しているので・・・。」
同行した道明ちゃんに
「うちも、とんでもない会社だろうが
なんだろうが、求人が来れば
人材を紹介してみる?
そしたら、もっと儲かるかもね?」
・・と話すと、間髪入れずに、
「やめた方がいいです!」
と、Mさんが言った。
Mさんが転職した会社は、僕なら絶対に
紹介しない会社の1社なのだが・・・。
こういう会社に人材を紹介して、利益を得ている
人材会社があることも事実なわけで、それ自体
とても残念なことだし、
そういう悪評が立っている会社の経営者が
それを変えようとしていないのも腹立たしいのだ。
「北田さん、ビジネスなんだから、
当事者同士が了承しているだから
気にすることないよ・・。
そういう会社にしか転職できない人も
いるんだから・・・。」
と、割り切るようにアドバイスをくれる人も
いるが、どうしても割り切れない性が・・・。
それよりも何よりも、そういう会社に決断せざるを
得なかったMさんに、別の良い会社を紹介できな
かったことを申し訳なく思うのです。
Mさんの次を考えておいてあげた方が良いかも・・・。
| 固定リンク
コメント